シンプルな味付けで春の食材本来の旨味を引き出す
博多押しは、異なる食材を博多帯のように重ねる料理。甘みが強く風味豊かな春キャベツと、脂がのって柔らかいマスは相性抜群です。色味も鮮やかで、味覚はもちろん、視覚でも春を満喫できます。
【材料(2人分)】 春キャベツ―2〜3枚、マス(生食用)―100g、クコの実―2個 ■黄身酢 黄身―3個分、砂糖―大さじ1、みりん―15cc、塩―少々、薄口しょうゆ―5cc、酢―20cc <ポイント> 押し枠がない場合は、パウンドケーキの型や四角く深い容器で代用することができます。黄身酢を湯せんにかけるときは、余熱でも火が入るので、黄身が固まってダマにならないように注意が必要です。 1.キャベツの葉をはがし、芯を包丁で削ります。鍋で塩ゆでします。マスはスライスして、下味の塩を軽く振ります。 2.押し枠に、キャベツとマスを交互に入れます。
最初と最後がキャベツになるように詰めて重しを置き、しばらくおきます。
3.黄身酢の調味料を全てボウルに入れて、湯せんにかけます。 4.マヨネーズぐらいの硬さになったら、湯せんからはずし、練り冷まします。 5.2の博多押しを押し枠から取り出し、食べやすい大きさに切ります。 6.器に盛り付け、黄身酢をかけて、クコの実を添えればできあがりです。 ♦今月の料理担当 前田興一さん 歌舞伎座の華やかで美味しいお料理、お弁当を作っている「歌舞伎座サービス」。 歌舞伎座の隣り「松竹倶楽部ビル」3Fに直営店を営んでいます。 歌舞伎観劇の幕間に、または観劇後に、旬の日本の美味をゆっくりとご堪能ください。 日本料理「ほうおう」 |