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羽織とコート

紅葉が色づいてから桜が満開になるまでと、着用期間が長い羽織とコート。

羽織は室内でも茶室以外では着用できますが、コートは室内では着用しません。

いずれも風呂敷や小さな袋を持参して脱いだ時などに小さくまとめると上品です。

羽織

室内でも着用できることやアンティークブームの影響から最近また人気が出てきました。

無地感の強い羽織、小紋羽織、絵羽羽織とさまざまなタイプがあり、後ろ姿を艶やかに彩ってくれます。また紋付きの黒羽織は準礼装として着用できます。

羽織の丈によって印象が変わりますが一般的には膝上丈。長くなるほどクラシックな印象です。

また、羽裏の色柄や羽織紐にこだわるのも羽織の楽しみのひとつです。

羽織紐を通す小さな紐を「乳(ち)」といい、羽織紐の結び目は帯締めと帯の上端の間にあると安定感があります。帯締めと羽織紐の結び目の方向は揃えましょう。

コート

形は「道行きコート」と「道中着」タイプの二つが主流ですが、素材は絹が中心で(紬も)、ビロードやウールなども用いられます。
雨コートは、きものの裾を隠す長さが一般的で撥水加工をしっかり施したものが良いでしょう。

初春のまだ少し寒い時期にきものや帯が透けて見える薄手のコートを着用する人もいます。


説明画像