4.きもののトラブル解決法「汗編」
夏のきもの美人は、何か特別なオーラを放っていて、男としてグッときてしまうんですよね。
でも、汗をかくのは健康な証拠です。
きものを着てたっぷり汗をかいた後の脱いだ瞬間が快感で……、なんていうきもの通もいます。
汗はがまんしないで、着た後は、しっかりお手入れしましょう。
1、脱いだら、2時間以上風を通す汗による「湿気」はきものの大敵です。まず、脱いだ後は、必ず衣桁などにかけて乾燥させましょう。
かける場所は、風通しがよく直射日光の当たらない部屋で。もちろん長襦袢や帯も一緒です。
ただし、日本の夏はそれでなくとも湿気が高いので、窓を開けるとかえって湿気を呼び込んでしまうこともあります。
その場合は、クーラーの効いた部屋で扇風機を使って湿気を飛ばすと良いでしょう。
2、タオル2枚づかいで汗を移動させましょう汗をたっぷりかいて、匂いや汚れが気になるというときは、タオルを敷き、きものの表地を下にして、裏から水で絞ったタオルでトントンと叩きます。
汗をかきやすいのは、胸、背中(特に帯で巻いた部分)、脇の下、お尻、衿、正座をする方ならひざの裏などです。
ただし、水分で縮む素材もあるので素材をよく確認してください。
また、これは夏場の応急処置なので、シーズンオフには私たちプロにおまかせください。
3、汗取り用の下着や補正を夏場は暑いので、下着もついつい薄い素材を選びがちなのですがきもののためには、夏こそしっかり汗取り用のタオルを巻いたり専用の下着で汗対策することをおすすめします。
特に最近の汗対策を考えた夏用下着は、不快なベトつき感を抑えるので、着ていたほうが快適だそうです。
ポイント2の作業も省けます。