紋は古くから家の印として儀礼的な装飾に用いられてきました。
その起源は平安時代の中期頃で持ち物につけて持ち主を明らかにしたことに始まります。貴族は装束や車などに、のちに武家は戦場の旗印に、江戸時代になると武家の家柄を表すために必要でした。
そうして衣服に紋を付ける習慣が定着し、徐々に一般庶民の間でも使われるようになり、明治以降の礼服に紋を入れるしきたりが現代に受け継がれています。
紋は染めと刺繍に大別されます。
紋の表し方は、一番格の高い「日向紋」次いで「中陰紋」「陰紋」となり、刺繍による縫い紋は略式、またはおしゃれとなります。
※大きさは特にきまりはありませんが、男性は3.8㎝、2㎝くらいが一般的です。