こんにちは。
花saku 編集部の大下直子です。
コロナウィルスの感染拡大が止まりません。
3月から4月にかけては、そろそろ単衣の着物を用意しつつ、
コートや袷の着物のチェックとか、タンスの整理をしながら、
着物の汚れやほつれをチェックしませんか〜って
「たんすの整理」をお勧めしてきましたが、
何ヶ月もたんすの整理なんてしていられませんよね。
一体、たんすが何竿くらいあったら何ヶ月もたんすの整理をしていられるのか?
と想像すると、大奥とか正倉院とかをイメージしてしまいました。
収束する気配の無いコロナウイルスの感染拡大。
歌舞伎もコンサートも美術館もレストランも観光地も自粛ですから、
着物での外出もままならない……というわけで、
「着物atホーム 」運動を始めることにしました。
家にいるけれども着物を着てみよう\(^O^)/という地味な運動です。
着ることが一番のお手入れでもありますしね。
着物だって着てあげたほうが喜ぶに決まってる。
着物を着ると背筋がしゃんとするし、気分転換にもなります。
着付けだって、あんまりしないと下手くそになってしまうし、
なんと言っても、私、もう何日もメイクもしていませんし、
ヘアも下げているか、ゴムで一つに縛っているだけ。
メイクの仕方とかって、忘れてしまったような気がします。
ちょっとしっかりメイク……してみようかな。
すごく時間がかかりそうな気がするなぁ。
そんなことを考えていたときに、
もしかすると、着物を着るのにもすごく時間がかかるかもしれないな〜〜〜
なんてことを思いました。
実は、亡くなった母がよくカラオケで歌っていた
「ろくでなし」という越路吹雪さんの歌があって、
私も大好きな歌なのですが、
その「ろくでなし」の歌詞の中に、
「平日だけど 晴れ着を着たのよ〜」っていう歌詞があるんです。
確かに、……平日にはあまり晴れ着を着ませんもんね。
日本には、柳田國男氏が提唱した「ハレ(晴)」と「ケ(褻)」があって、
晴れ着を着る「ハレ」は通過儀礼や年中行事、儀式や祭りのことを言います。
大して「ケ」は日常ですね。これによって、
着る着物の種類も変わってくるわけですが……、
現状はハレの行事は次々に中止や延期になり、
「ケ」と言われても、「え? これって日常?」
と考えると決して日常生活とは言えない特別な、
つらくしんどい日々が続いているわけです。
それどころじゃない方もたくさんいらっしゃると思いますが、
可能な方は、家で着物を着てみませんか?
Let's wear a kimono at home.
略してKimono at home (お家で着物)、着物atホーム です。
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