昨年秋の徳島出張を皮切りに、シマシマの特集の制作がが始まりました。
駅を降りると阿波踊りの銅像(?)が、コンビニの買い物帰りで、少し重たそうにしていました。それでも踊り続けるという阿波魂(?)に出迎えられた徳島です。
(誰のいたずらかな〜?)
ちなみに翌朝同じところを通ると、銅像さんは荷物は下ろして軽々と踊っていました(笑)
行きは関西出張経由でしたので、私は瀬戸大橋線を通って徳島に入り、担当のMちゃんと徳島で合流しましたが、帰りは「阿波おどり空港」から羽田へのフライト。空港の名前にもなるほど、徳島の代名詞とも言うべき「阿波踊り」は、毎年8月12日〜15日の4日間開催されています。
今年は、8月12日(日)スタート。阿波踊りは世界的にも有名だそうで、外国人観光客の多い昨今は、外国からの方も加わっていっそう盛り上がりそうな??と思いつつ、なんとなく内輪もめ?や開催が危ぶまれるなどのニュースも漏れ聞こえてきて、なんだかちょっぴり心配ではありますが、ぜひ、予定通り開催して、盛り上がって欲しいですね。
もちろん、どっちにしても一年間にたった4日間しか阿波踊りは開催されておりませんので、それ以外の時期に訪れた方には、阿波おどり会館にてその起源から歴史、実演などを楽しむことができるそうです。430年の歴史だそうなので、ぜひ一度訪ねてみたいですね。
さて、心配な阿波おどりの話はそのくらいにして……話を『花saku』に戻しまして、7月号の特集の「縞」です。
世界各地で見ることのできる縞模様ですが、日本でも古くから各地で同時多発的に存在が確認されているシンプルな中にも奥深さのある模様です。中世のヨーロッパでは「悪魔の布」などとも表現され、囚人や売春婦、死刑執行人など、着用が一部の職業(?)の人に限られるものだったという時代もあったとか。縞模様を忌み嫌う文献、記述がかなり豊富に残っているそうで、宗教的な関わりもあったそうですよ〜!
うう〜ん奥深い。
そのあたりにご興味のある方は、
「縞模様の歴史 悪魔の布」に詳しく書いてありますのでよかったら読んでみてください。この本、古い時代のものは「悪魔の布 縞模様の歴史」と悪魔が先になって大きくなってます。
そんなこともあるんですね〜って言いつつ、どっちにしたって結構すごいタイトルです。
一方、線や面が並んだだけの潔いまでのシンプルなこの柄は、化石や地層に見られる縞模様が、気候の変動や地球の歴史、銀河のリズムまで「しましま」から読み取るという、「自然界におけるしましま」を読み解く本や資料まであって、確かに、人類の歴史は、シマシマ(地層)からいろいろ発見されたり仮説を立てて実証したりという繰り返しで明らかになってきたんですよね。
インディージョーンズの世界!?
いずれにしても、人類や地球と「縞」の関わりの奥深さを感じさせてくれる気がします。
着物の世界では「草木染」という言葉を生み出したとされ、『花saku』の日本全国染織探訪「北の風と南の海と」の210回(2016年11月号)で取材&掲載をさせていただいた
(バックナンバーの記事)
「草木工房」取材の山崎和樹さんのお父さん、山崎青樹さんによる「草木染 日本の縞 日本に伝わる多彩な縞模様の魅力を知る」などの本は誠に見応えのある美しい本で、草木染や縞模様がお好きな方にはぜひお勧めしたい本の一冊でもあります
この本をはじめ、シマシマファンにはたまらない一冊! というのがま〜だまだた〜くさんあります。それらも特集でたっぷりご紹介しますので、縞が好きな皆さま、どうぞ『花saku』の7月号をお見逃しなく!
で、その和の生活マガジン『花saku』7月号の特集は、
洋の東西を問わずにこれほど愛され続けるシマシマ模様。
その表情はまさに千変万化。
今号は、徳島の読者モデルさんたちが、
初夏を楽しむ「縞」をドレスコードに
地元の名所を巡ります。
ってな文章で特集がスタートします。
ドレスコードは「縞」という、なんとお通好みな企画。
(あれ? スマホで撮影して、カメラマンがレフ持ってる!?)
(大阪府だと思っていたら、阿波に「藤井寺」がありました。すてきなロケ地)
ま、「悪魔の〜〜」とか言われていた中世ヨーロッパは置いておいて、洋の東西を問わずに愛され続けるシマシマにここぞとばかりに全力で、徹底的にこだわりました。実は、編集部のMちゃんが縞に魅せられておりまして〜(笑)なので、仕事! というより、むしろ、個人的趣味か? というほど、しっかり力が入っております。うふふ。乞うご期待!!!
「縞」の語源とか? いつごろから「シマ」と呼ばれるようになったのか? とか? 昔はなんと呼ばれていたのか? とか、「縞」以外にどんな呼び方があるのか? とか、格子との関係は? とかとかとかとか……徹底的にシマを掘り下げて、面白いエピソードと共にご紹介。もちろん、縞の種類も豊富にご紹介しておりますのでプチ「縞辞典」みたいにずっとご活用いただけそうです。
永久保存版にしていただけたらうれしいです。
日本全国染織探訪では、縞つながりで、「阿波しじら」をご紹介。徳島の長尾織布さんを訪ねました。
(左:片身代わりのタイプとか、いろいろな阿波しじらを7月号ではご紹介。右:生地のアップの写真。かなりデコボコしてます。これが涼しさの秘密)
昔ながらのノコギリ屋根の工場を隅から隅までしっかり取材させていただきました。
和の生活マガジン『花saku』7月号は、6月20日(水)発行です。
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