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二十四節気と季節の着物合わせ

[ 2022年10月08日 00時00分 ]

寒露のころの着物合わせ

寒露(かんろ)とは。
寒露とは、草花に降りる冷たい露のこと。
朝晩は冷えて空気が澄み、夜空の月が美しく見える時季です。

10月の半ばを過ぎると菊の花が咲き始めます。
菊は仙人が住むあたりに咲く花といわれ、
古くは重陽の節句に菊に降りた朝露で体をぬぐう菊の被綿(きせわた)を行い、
長寿を願う風習があったとか。
重陽の節句は明治以降新暦で行われるようになりましたが、
それまでは旧暦の9月9日。
今のこよみの10月14日頃となります。

写実的、かつ単独で描かれた菊は秋の柄。
菊は「無病息災」「不老長寿」という縁起の良い柄です。

菊の花が咲くころに青空が晴れることを「菊晴(きくば)れ」といます。
空気の澄んだ菊晴れの日に、縁起の良い菊の柄をまとってきもの散歩へ。
心身健やかな一日を過ごせそうです。

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寒露のころのきもの合わせ

きもの/単、袷
帯/経錦、綴織、螺鈿、組帯、唐織、佐賀錦などの袋帯、塩瀬、
縮緬などの染帯 名物裂、刺しゅう、すくい織などのなごや帯
長襦袢/単、袷
半衿/塩瀬、縮緬 帯揚/綸子、絞り、縮緬

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神無月のおしゃれな文様

秋祭り、菊、紅葉、竜田川、葡萄(ぶどう)、銀杏(いちょう)、
柿、栗、どんぐり、すすき、稲穂、山茶花(さざんか)、
吹寄せ、蔦(つた)、松葉

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