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花sakuブログ

通過儀礼の着物とNHKの大河ドラマの衣装
2020年05月16日

こんにちは。

saku 編集部の大下直子です。
緊急事態宣言が部分的に解除される動きになって、
少し街に人と活気が戻ってきたような気がします。
それが良いことなのかどうか?「第二波」なるものが少し怖いような気もします。
Withコロナは3年間くらい続くというニュースを見ました。
今年はちょっと海外へ行こうと思っていたのでお楽しみは先延ばしになりそう。
健康でいないとそんなお楽しみも叶いませんので一層の健康管理に努めたいと思います。


東京と川ひとつ挟んでお向かいの千葉県市川市で引き続き、
テレワーク&ステイホームしている自分にとっては、まだまだ気を抜くわけにはいかないぞ! 
と、ふんどしを締め直して(*ふんどしはしてません)気合いを入れなきゃ。

私を知る人は意外かもしれませんが、
案外ず〜っと家にいても平気でして……っていうか楽しいです。引きこもり大好き。
やることがありすぎて出かける暇もない……みたいな???


さて、健康管理のためにYouTubeで体操!? 
と思ったらあまりにも多くの皆さんが運動方法やダンスや筋トレを公開していて、
カタッぱっしからやっていると、一日が終わってしまい私は激やせしてしまいそうですので、
厳選しなければ! なんともチャンネル豊富な時代になってきました。
私が子どもの頃は雲の上の存在で、ほぼ宇宙人と同格だった芸能人の皆さんが、
と〜っても身近になりましたネ(笑)


そういえば、チケットを握りしめて指折り待っていた数々のイベントが中止になった今年の春。
せめて、グッズだけでもという方は、こちらをぜひチェックしてみてください。
見返り美人のキービジュアルの特別展「きもの KIMONO」の
図録やトートバッグやポーチも出ています〜〜〜(ぬぉぉぉおおお〜〜〜物欲がっ)
https://shop.eplus.jp/airmd/



いや〜、しかしテレビでも、ドラマや映画の放映が続々と狂ってきましたね〜。
再放送が圧倒的に増えてきました。
それはすなわち、「ロケができないから」なのですが……まさしく「東京事情」という気もします。
さすがに「三密を避けてラブシーン」とか、「三密を避けたお茶の間シーン」とか
「三密を避けてアクション逮捕シーン」とか……確かに無理ですよね。

アカデミー賞を受賞した名優でも2メートル以上離れたラブシーンを演じるのは難しそうです。
いや、仁左衛門さんならできちゃう? いや、かつての仲代達矢さんとか? 
いやいや、小栗旬さんなら? いやぁ……さすがにねぇ……想像すると面白いですけど……、
実は『花saku』もロケができなくて困っているチームの末席におりまして、
3月に予定していた7月号の撮影はまさに不可能でした。
(そのことが言いたかっただけなのになぜ小栗旬さんまで登場!?)


そこで、リモート編集会議(決してオン飲みではない)を繰り返した結果、
7月号は過去の『花saku』別冊ムックをリメイク。
人生における通過儀礼とそこには欠かせない衣装である着物を特集しようということになりました。
目下鋭意制作中です。「新しい生活様式」が叫ばれている昨今。
「ニューノーマル」とか「ニュースタンダード」なる言葉も使われ始めました。

 

もし、コロナウィルスの感染拡大が10年前に起きていたら? 
20年前に起きていたら? と想像してみたのですが、
インターネットがなかったらYouTubeも観られないし、オン飲みもできませんよね? 
ラインがなかったら? SNSがなかったら? 感染する前に孤独死しそうです。
折しも5G時代と重なって、「新しい生活様式」が生まれやすいタイミングかも知れません。


そんな中、日本人が日本人であることの誇りやらしさを失わない為に、
この先、どれほど時代が変化しようと進もうと、生活様式や考え方が変わろうとも、
私たちには「残していかなければならない大切なことがある」と考えて、
人生の通過儀礼を改めて特集することにしました。

 

お七夜やお宮参りから始まって七五三、卒入、十三参り、成人式……
と、そこでまとう衣装には、ちゃんと意味がある。
それら一つひとつを掘り下げてみましたので楽しみにお待ちください。
完全保存版、620日発行です。


さて、ところで皆さんはNHKの大河ドラマをご覧になっていらっしゃいますか? 
これまでで一番印象深かったり、好きだったりした大河ドラマは何ですか?


「世界名作劇場」とか「サザエさん」とか「大河ドラマ」とか「朝ドラ」とか、
……なんか、子どもの頃は習慣的に見てしまうクセがついていて(いや、家族が見ていたのかな?)
大河ドラマもとてもよく見た番組のひとつです。
(最初は大河ドラマとは呼ばれていなかったそうですけどね)
他の家族に比べてテレビっ子ではなかった私はあんまり観ていないのですが……

自分ランキングのトップは
世界名作劇場」は「ムーミン」と「アルプスの少女ハイジ
http://www.nippon-animation.co.jp/work/meisaku/

 

大河ドラマ」は「黄金の日々」と「篤姫

https://www.nhk.or.jp/kirin/taiga/

 

「朝ドラ」はやっぱり「おしん」かなぁ??いや、あんまり観てないかも?https://www.nhk.or.jp/archives/asadora/



大河ドラマ、「黄金の日々」の主役だった六代目市川染五郎(現・二代目松本白鸚)さんとか、
根津甚八さんの五右衛門が、印象的で、よく分からないながらも、
すごく真剣に見た記憶があります。栗原小巻さんのヘアスタイルもとても不思議な感じでした。
ルソン島のシーンもなぜだかとってもワクワクしました。ルソン島、憧れました。
それがフィリピンだと知ったのはだいぶ大人になってからのことです。


「篤姫」は、『花saku』でも何度もロケをした鹿児島の仙巌園などのロケも美しかったですし、
宮崎あおいさんも堺雅人さんもステキでした。
高畑淳子さんが篤姫輿入れの日、疲れ果てた篤姫が瞬殺で眠りに落ちた時、
「先に寝たっ」と言ってクラクラするシーンがとっても面白かったです(そこかい?)。
私は宮尾登美子さんが大好きで何度も原作を読んだのでなおさらこの1年間は楽しかったような気がします。



年が明けるとなんとなく惰性で見てしまう大河ドラマですが、
私は、最後まで見られるものと、途中でつまらなくなってやめてしまうものがあって、
はてさて今年はどうかな? と思いつつ、今のところなんとな〜く見ています。


主人公明智光秀の生涯を描いた長谷川博己さん主演の「麒麟がくる」です。
巷では現在、「道三様ロス」なるものが起きている模様。
本木雅弘さんが熱演している斎藤道三が良すぎて、
「マムシのようにくたばることができました」とご本人がおっしゃるとおり、
壮絶な最期を遂げた先週の放送。明日の放送からが心配? 本番?なんだとか。


さて、この「麒麟がくる」ですが……
あ、麒麟という文字は読めるけど書けない漢字ベストテンに入りそうですね(笑)
中国の歴史書『史記』にそのタイトルに込められた思いや意味があるそうで、
コロナ禍の今、この意味を知ると、ちょっとコブシに力が入る思いがします。

https://www.cinematoday.jp/news/N0112088


それはそうとして、この「麒麟がくる」は、
最初からずっと「衣装」についての賛否両論がすごかったですね。
私も初回の放送を観た時は、目が痛いほどの色彩にビックリして腰を抜かし、
ついつい「きものおたすけくらぶ」の社長の富田さんに連絡しちゃったくらいです。
https://www.kimono-otasuke.com/



え?なんで? そう、富田さんは長年大河ドラマの衣装監修をしていた
小泉清子さんととっても親しかったんですよ。
「大河ドラマの衣装」と言ったらもうすぐに連絡しなきゃ!と思っちゃったんですが……。


「麒麟がくる」の衣装監修をしているのは世界の黒澤、黒澤明監督のお嬢さんの黒沢和子さんが担当です。
そのお名前を見て、「ああ、アリだな」と思いながら
黒澤明監督の晩年の作品「夢」の狐の嫁入りのシーンが鮮やかに瞼の裏によみがえってきました。
いやぁ〜〜、あの映像の美しさと、そのインパクトは未だに明確な記憶になって私の中に残っています。


衣装デザインのイメージスケッチや裏話はこちらに詳しく載っていて、
着物ファンにとってもとても楽しいと思いますのでよかったらご覧になってみてください。
https://www.nhk.or.jp/kirin/make/sekai_1.html


主役の明智光秀さんのグリーンと(あえて緑とか木賊色とか言わずにグリーンと言いたい)
映像のグリーンの調和、そこにショッキングピンクの衣装の農民などが重なって、
見事なほどカラフルな画が生まれています。

視聴率ってきっと大事なのでしょうけれど……、
衣装の是非が話題になった時点で、もしかしたら成功なのかも?

 

武士は、トンボの文様を好んだと聞いたことがあります。
明後日の月曜日は、コロナ禍の中、少し文様の話をしてみようかと思っています。


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