大寒。一年で最も寒い季節の到来です。
「寒中見舞い」も大寒まで。
明日からは立春に向かって少しずつ春の準備が土の中で、木の上で始まっていきます。大寒の頃、長崎ではランタンフェスティバルが行われます。ランタン祭はもともと中国から来たので異国情緒あふれる長崎でランタンフェスティバルがあるのはなんとなく頷けるような気がします。
一方北海道でも雪にまつわるお祭りが盛んに行われるこの季節。どこまでも広がる雪原にイルミネーション……一度は見てみたいな〜と思いますが、やっぱり寒いでしょうね〜(笑)
そして、和の生活マガジン『花saku』2月号は、そんな一年で一番寒い季節にどうしても欲しくなる羽織やコートを特集しました。
羽織の楽しみコートのおしゃれ
花を纏うか 彩を羽織るか
その特集の冒頭に鏑木清方の「築地明石町」のことを書きました。この
羽織の、腰から膝にかけてのラインに憧れて誂えた羽織を、実は表紙で尾上五月さんにお召しいただきました。
理由あって昨年末に夫の実家で捜し物をしていたときのこと、「あ〜っ」と叫んだ夫が手にしていたのが切手帳。小学生の頃…今からもう40年以上昔のこと。少ないお小遣いをコツコツと貯めては、キレイな切手をコレクションしていたそうです。
そこに「築地明石町」の切手が1枚入っていました。
少し黄ばんだ(笑)15円切手。原稿を入稿した直後だったので感慨もひとしおでした。
羽織を着る季節に素足に下駄がなんとも色っぽいですね。
ちょっとアップで♪
ただ、羽織の季節に足袋をつけていてもやっぱり足先は寒いです。本文にも書きましたが、このゆるやかで大らかで生活の中にさりげなく佇む着物姿は本当にすてきです。
さて、そんなわけで、羽織とコートをかなり数多くたくさん掲載しました。
トーマルナものからカジュアル向きのものまで。そして冬のおしゃれを満喫しているたくさんのコート美人、羽織美人たちが、お気に入りの一枚(二枚の人もいますが)を着て登場。必ず「あ、こういうのが欲しいな〜」っていうものが見つかりそうです。
人気連載の「きものとわたし」には、表紙を飾ってくださった日本舞踊家の尾上五月さんが恩師である尾上菊一郎さんの片身の紋付袴姿で凜としたたたずまいを見せてくださいました。オチャメで明るくて場の雰囲気を和ませてくれる優しい女性。しかしひとたび舞台に立つとこの凜とした姿は、さすが宝塚の男役出身! と頷かずにはいられません。
さらに〜ヽ(^。^)丿
今頃は雪の中? に違いない米沢から久しぶりに野々花染め工房の諏訪好風先生と、息子さんの豪一さんの登場です。草木の色を写して160年という老舗の機屋さんが新たなるチャレンジを続けています。
2月9日(土)、10日(日)には、「雪灯籠染色展 〜二藍の会〜」を開催。「上杉雪灯籠祭」が同時開催になります。新元号がスタートして間もない6月にも「みちのく桜桃染織展示会」を開催予定。この頃になると米沢ではさくらんぼが美味しい季節ですね。米沢旅行を計画したくなります。
というわけで、今月もまた見どころ満載の2月号。
どうぞお楽しみくださいませ。