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教えて安田先生 きもの塾

第78回 帯付きを楽しむために 気になる帯周りをすっきりと 帯揚の結び方
2014年10月20日

きものが楽しい季節になりました。さあ、お食事へ、街へ、美術館へ、音楽会へ……。
後ろ姿が注目を集めるのはもちろんですが、自分ではそれほど気にならなくても人からよく見えるのが横姿。
脇から見える帯揚も大きなポイントになります。
きものと帯に色を加えたり、なじませたり。帯揚がすっきりと決まっていると、着姿も決まります。

モデル/浦崎 知聡さん 藤城 恵子さん 

●留袖の場合はこちら→
●きれいに着こなすヒントはこちら→

小紋の場合


1 帯揚の結び方です。このとき側の帯揚は少し長めになっています。

2 上表にして前で広げます。

3 右側の帯揚から右、左ともに幅を3分の1に折ります。


4   さらに2分の1に折ります。このとき輪が上になり、およそ5〜6cm幅にします。

 

5 帯揚をたたんだ下線に指をはさみ、手をお太鼓のほうへスーッと動かして幅を整えます


6 後ろまで、スーッとなぞりましょう。


7 左側も同様に行います。左右から前中心に持ってきます。

 

8 上前を上にして重ねます。

9 ひと結びします。


10 下になったほう(右)をUターンさせます。

 


11 上を重ね、Uターンした下の帯揚にそのまま右手で輪をつくり、帯揚を通します。

 


12 Uターンした帯揚を引くときれいな結び目ができあがりました。

 


13 帯の上に乗せます。

 


14 垂れた部分を結び目から帯に流し込むように入れていきます。左右同様に整えます。

 

完成。すっきりときれいにまとまりました。
きもの
きもの
留袖の場合


留袖に合わせる帯揚は絞りが多いようです。趣味で着る綸子やちりめんとは異なるので、注意しましょう。

1  基本は小紋と同様です。絞りが中抜きになっているケースが多いので、帯枕に中央部分がくるようになります。

 

 

2 左右ともに幅を三等分に折ります。

 

 

3 上前を上にしてクロスさせます。

 


4 そのままひと結びします。上になった方をひっかけて抜く要領です。

 

 
5 下はUターンさせ、帯下に入れこみます。

 

 
6 上になったほうを下ろします。

 
 

7 右手人差し指を入れて輪をつくります。

 

 

8 くずさないように両方の指で帯に入れていきます。

 

 

完成です。最初の結び目を整えてすっきりさせます。

 


●きれいに着こなすヒント

★帯揚が長い場合

帯揚の先をきれいに折り込み、再度、3分の1にきれいに折り、そのまま、元通りに入れ込んでいきます。

















★細く見せたい場合

胴の中心の帯をやや下げ気味にすると細く見えます。