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教えて安田先生 きもの塾

第84回 長襦袢で衣紋を決める
2015年04月20日

衿元が決まっていると着姿がとてもきれいです。
抜き過ぎ野暮ったく、つめ過ぎていると窮屈な感じがします。
髪型や体型とのバランスを見極め、美しい衣紋をつくりましょう。

モデル/大西愛友さん


 

比べてみましょう
衿を抜く形で表情が変わります

 

セルロイドの衿芯を使用される方も多いようですがひと工夫。
耳の後ろあたりで衿をたたいて寝かせて台形にしてみてください。
セルロイド芯をそのまま使用すると衿が立ちます。この場合はやや多めに抜いたほうが良いでしょう。

【丸】
メリット:自然
デメリット:首幅が太く見える、野暮


【台形】
メリット:丸みもあり首がほっそり見える


【三角】
メリット:粋、シャープ
デメリット:抜きすぎると野暮


安田先生の

ワンポイントアドバイス


ここでは通常の衣紋の抜き方を紹介していますが、衣紋は髪型や胸の厚みとの関連でベストバランスが決まってきます。衿合わせ、衿抜き、帯位置を含めた全体の雰囲気で着姿が決まります。



衣紋の抜き方もそれぞれ変わります。いかり肩や胸の厚みがある場合は大き目に抜きます。そうでない場合に多目に抜きたい場合は、髪にボリュームを出します。ショートヘアでも髪にボリュームを出すことは可能です。ショートヘアのままで衿を抜きすぎると、あか抜けない感じになってしまいます。なお、帯結びのボリュームがある場合は衿を抜いてバランスをとります。