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教えて安田先生 きもの塾

第109回 袖をつくる
2017年06月20日
近づく夏に備え、涼しくきものを着るためのひと工夫です。
振りから見える袖があれば、衿襦袢プラス袖で、長襦袢を着ていなくても大丈夫。衿襦袢の身頃を木綿でつくっておけば、洗濯機で洗えるので気持ちがいいですね。今回は無双の袖を紹介していますが、単衣ならもっと簡単につくれます。

裁断し印をつけます
                        

 
1.袖丈+3cm〜4cm(縫い代)×4倍を測り、裁断します。袖丈が49cmの場合は53cm×4倍になります。
 
2.輪を左にし、中表にして手前の布の耳をきちんとそろえます。肩山が左(輪)、手前が袖口になります。
 
3.手前から1cmに印をつけます。
 
4.袖山に印△をつけ、袖山から測り、49cm(仕上がり48cm)に印をつけます。
 
5.合わせたいきものの袖幅マイナス5mmに印をつけ、さらに袖付の印をつけます。
 



縫います
       
        



振り部分を2枚に重ね、印に沿って縫います。
1.図2のA〜B袖口を並縫い
2.図2のC〜D「振り」を並縫い
3.図2のE〜F「振り」を並縫い
「キセをかけて仕上げる」
 
4.布の耳から1cmのところを端から縫います。振りも同様に縫います。糸をつなぐときはこま止めせずに5cmほど重ね縫いします。このとき、糸をあまり長くすると、摩擦により、糸が弱くなるので、注意してください。最後はひと針戻してこま止めです。
 
5.袖口を手前に折り、2cmのキセをかけてアイロン(縫い目に沿わず、直線に)で折ります。振りも同様に袖口とは反対側にキセをかけます。
 
6.袖下のBFの「裁ち切り」から、ACの「輪」を内側に重ねて、4枚を印どおりに重ねます。
 
7.4枚をピンとそろえ、待ち針を打ち、ひと針返して袖下を縫います。
 
8.袖付を持って表に返し、しつけをします。しつけの縫い方の詳細は「花sakuオンライン」で詳しくご紹介しています。しつけを縫い終わると袖の完成です。