こんにちは。
少しずつ日が長くなってきていますね。
春に向かっているのだなーと思いながらも、まだまだ寒いっ。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて先日、60分行列してまいりましたー。
いやいや、ラーメンに並んだわけでも、スィーツに並んだわけでもありません。
上野の「東京国立博物館」への入場です。
お目当ては『特別公開 高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)』。
新天皇陛下の御即位に伴った儀式の一つ「即位礼正殿の儀」において、
天皇陛下が即位を公に宣明された際の特別な玉座 高御座と、
皇后さまのためにご用意された御帳台。
今回の儀式で実際に使われた本物を
一般公開してくださるという有難い計らい。
しかも、入場無料(他の展示を見たい場合は有料)、
カラーパンフレット付、
写真撮影も可(フラッシュ、三脚は不可)。
すごくないですか!?
ガラス越しではありましたが、想像以上の大きさ、そして圧倒される本物の美しさ。
高御座と御帳台が二つ並び、その周りをぐるりと一周させていただけました。
高御座の背面
御帳台の背面
テレビでは見られなかった後ろも横も拝見。
細部のみごとな美しさにやられてまいりましたーーー。絶句。
さらに、それだけではなく、
「威儀物(いぎもの。儀式の威儀を整えるために捧持する物)」と、
威儀の者たちの装束姿の人形まで展示されていました。
テレビで拝見したときは、
高御座を覆っていた外側が紫色、内側が緋色のとばりが印象的でしたが、
それ以外も随所に見られる染織品の数々。
魅入ってしまいました。
東京国立博物館での公開は終了となりましたが、
次は京都御所にて、3月1日(日)〜21日(木・祝)に公開される予定です。
私たちが日頃、きものや帯、組紐などで目にする色、文様、モチーフ、
それらの源流の一つを感じることのできる貴重な機会です。
ぜひ、足をお運びください。
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そしてもう一つご紹介したいのが、
昨年 12月に出版された一冊。
天皇即位の秘儀 践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)と二つの布」です。
天皇即位に伴う儀式の中で最も重要とされる宮中秘儀「践阼大嘗祭」のために
用意される、麻と絹の織物。
人目に触れることのないこの二つの布を、
貴重な写真と共に読み解いている一冊です。
今回、出版記念講演会として、
著者である中谷比佐子さん(きもの文化研究家)と安間信裕さん(民俗学研究家)の
2名によるトークショーが開催されます。
詳細、お申し込みについては下記よりご覧いただけます。
日時:1月26日(日) 1回目/10〜12時、2回目/14時〜16時
会場:東京文化会館 4階(上野)
参加費:5,000円(「麁服と繪服」書籍代(3960円)込)
【共催】秋桜舎
いずれも
「日本」「きもの」を
深く見つめ直すきっかけを与えてくれます。
めったにないこの機会、お出かけになってみてはいかがでしょうか。