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花sakuブログ

片岡亀蔵の家内でございます(新連載)その2
2018年04月06日

片岡亀蔵さんの奥さま 明美さん

先日の続き、歌舞伎役者の片岡亀蔵さんの奥さま、片岡明美さんとのご縁のお話。あらかじめ、久留米絣の松枝小夜子さんからプロフィールやお人柄をうかがっておりましたので、ある程度想像はしていたのです。しかし実際にお目にかかってみるとそのバイタリティー、ユーモアのセンス、エネルギー、教養、美貌……etcすべてが想像の5割増し? みたいな想像以上にステキな方で、そのパワーに圧倒され、その日のうちに、いやお目にかかったその瞬間からファンになってしまいました。


気さくなぶっちゃけ系は私の知的レベルや雰囲気に合わせてくださってのこと。ちょっとしたときに頂戴するお土産やプレゼントに込められた工夫やユーモアたっぷりのトンチや関連付けなどがあまりに見事で「気配り」や「気遣い」の達人だということがよ〜〜く分かります。

こういう方へのプレゼントや差し入れというのは逆にとても難しく、到底、喜んでいただけるような楽屋見舞いなど、いくらない知恵を絞ってみたところで到底さくさくと出てくるわけではないのです。ご主人の片岡亀蔵さんは毎日その日の気分で召し上がる物やお酒を変えるそうですから、きっとグルメ! というわけで、なお一層頭を悩ませるわけですが結局「日持ちのするお煎餅」のような……「本格的つまらない物」になってしまうのが悩みの種といえば悩みでしょうか……。

そんな明美さんと、たまに、まだらに接する機会を頂戴して以来、たま〜に伯母や祖母と行く程度だった歌舞伎に足を運ぶ機会が少しずつ増え、夫もしっかりハマッて歌舞伎ファンになり、以来、毎月とはいかないまでもヒマを見つけては歌舞伎鑑賞を楽しむようになりました。特にサラリーマンの夫は、大好きなきものを着用する機会が私よりも少ないので、ここぞとばかりにきもので歌舞伎を楽しんでおり、そのキッカケや楽しさを教えてくださったのが明美さん! ということになります。

 

 

明美さんのお話を伺っているとなぜか、猛烈に歌舞伎を観たくなるのです。よく分からないのですが「明美マジック」なのです。難しい物語も、見どころのご説明がなんともおもしろい。おもしろいだけでなく、おかしかったり、驚いたり!
敷居が高いとか、マナーが分からないなどの懸念や心配は知らず知らずのうちに払拭されて、歌舞伎を観たくなる……本当に不思議。
歌舞伎そのものはもちろん面白いですし、とっても楽しいですし、ロビーでご贔屓さんに挨拶している役者の奥さま方のきものを眺めるのも楽しい。ちょっとした裏話を絶妙なタイミングと、「さすがはアナウンサーだ」と言う軽妙なトークでお伺いすればさらに興味深くもなり、なんせ面白くなっちゃうんです。

 

そうだ、明美さん!


明美さんのエッセイを読んだら、歌舞伎に行きたくなる人が多いんじゃないかしら? 歌舞伎をもっと楽しめるんじゃないかしら? そんな思いでお声がけをしたところ、ご快諾をいただけて4月号から「片岡亀蔵の家内でございます」の、新連載のスタートとなりました。


役者の奥さまならではの視点や視線、きものが制服のような毎日の中で生まれる独自の工夫、そんなことを自然体でお伝えいただけるこの連載をお読みいただいた読者の方が、歌舞伎が好きになりますように! 歌舞伎に行きたくなりますように!と願いを込めました。





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