きものは大変フレキシブルな衣装です。平面の布でできていますが、きちんと採寸をして仕立てたきものなら、着る人それぞれの体形に合った美しい着方ができます。最近、私が気になるのは、必要以上の補正で、肩のラインなどの女性らしさが失われてしまった着方です。今回ご紹介するのは、細身の方と太身の方の二例です。体形には個人差があることを踏まえながら、ご自身の着付けに取り入れてみてください。
モデル/長谷川 裕子さん
モデル/三浦孝子さん
安田多賀子先生が監修した、きものファン待望の「絹の肌着」が完成しました。頬ずりをしたくなるような柔らかさと、信じられないほど軽い生地でできた快適な肌着です。それを実現したのは、日本の桑で育てた希少な繭から糸を紡ぎ、その糸でニットの生地を作るという手間暇をかけたもの。「国産の絹100%のニット生地」という発想は、長年きものを着て、きもので過ごし、多くの生徒さんに着付けを教え続けてきた安田先生だからこそ! デザインはワンピースと二部式の2タイプ。いずれも後ろ見頃の衿ぐりが、きものの衣紋から見えないように大きくくられたデザインになっています。ワンピースタイプの前見頃はバストを包むように合わせ、ウエストの紐をゆったりと結ぶだけ。右脇でも結べる長さの紐がついています。脇の下には汗取りが付いていてイヤな汗が長襦袢やきものに移るのを防いでくれます。二部式は上がシャツタイプ、下がステテコタイプになっているので洋装にも着用できて裾さばきも快適です。いずれも水洗いができるのでいつも快適に着用できるのがうれしいですね。
お問い合わせ 田中種 ☎06-6261-2091