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子供のきもの

子供の成長に合わせて行われる通過儀礼の、古来からの装いや習わしにきものは欠かせません。

その意味を知ることで、いつの時代も変わることのない親の心や祈りを感じ取ることが出来ます。

お宮参り

誕生後最初に行われる通過儀礼。男児は生後31日、女児は33日目といわれますが、最近はおおよそ一ヵ月後を目安にする人が多いようです。

氏神様への初めての挨拶で、産着を着せ、その上に背縫いを着けず、幅いっぱいを身頃に使った祝着(男児の場合はのしめと呼ばれる)を着せます。

七五三

毎年11月15日に行われますが、最近ではその日程に近い土日を選ぶ人が多いようです。

三歳と五歳は平安時代の、七歳は室町時代の以下のような儀式から始まり、現在のように「七五三」と呼ぶようになったのは江戸時代から、庶民の間でも祝うようになったのは明治時代からです。


十三参り

虚空蔵菩薩や全国各地の神社へ陰暦の3月13日(現在の4月13日)に数えで13歳になった男女がお参りする行事で、京都嵐山の法輪寺が有名です。

四つ身のきものを卒業して、本裁ちを肩あげして装います。
あまり盛んでなかった時代もありましたが、最近またこうした行事が見直され各地で行われるようになってきました。
十三参りは女性がきものに親しむ機会を作る行事ともいえそうです。