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プロに学ぶ本格和食料理

5月 春キャベツ、鱒(ます)、博多押し
2015年04月20日
シンプルな味付けで春の食材本来の旨味を引き出す 
博多押しは、異なる食材を博多帯のように重ねる料理。甘みが強く風味豊かな春キャベツと、脂がのって柔らかいマスは相性抜群です。色味も鮮やかで、味覚はもちろん、視覚でも春を満喫できます。


【材料(2人分)】
春キャベツ―2〜3枚、マス(生食用)―100g、クコの実―2個
■黄身酢
黄身―3個分、砂糖―大さじ1、みりん―15cc、塩―少々、薄口しょうゆ―5cc、酢―20cc

<ポイント>
押し枠がない場合は、パウンドケーキの型や四角く深い容器で代用することができます。黄身酢を湯せんにかけるときは、余熱でも火が入るので、黄身が固まってダマにならないように注意が必要です。

1.キャベツの葉をはがし、芯を包丁で削ります。鍋で塩ゆでします。マスはスライスして、下味の塩を軽く振ります。
 
2.押し枠に、キャベツとマスを交互に入れます。
  最初と最後がキャベツになるように詰めて重しを置き、しばらくおきます。

3.黄身酢の調味料を全てボウルに入れて、湯せんにかけます。

4.マヨネーズぐらいの硬さになったら、湯せんからはずし、練り冷まします。

5.2の博多押しを押し枠から取り出し、食べやすい大きさに切ります。

6.器に盛り付け、黄身酢をかけて、クコの実を添えればできあがりです。


♦今月の料理担当
前田興一さん

歌舞伎座の華やかで美味しいお料理、お弁当を作っている「歌舞伎座サービス」。
歌舞伎座の隣り「松竹倶楽部ビル」3Fに直営店を営んでいます。
歌舞伎観劇の幕間に、または観劇後に、旬の日本の美味をゆっくりとご堪能ください。

日本料理「ほうおう」