このページを編集する

教えて安田先生 きもの塾

第83回 清楚? 野暮? 半衿のベストバランスを探る
2015年03月20日
きものの楽しみのひとつに半衿があります。
清楚(せいそ)な白、豪華な刺繍(ししゅう)、かわいらしい小紋柄、大胆な色半衿……。
 
見ているだけでも楽しいのですが、きものとの合わせ方や幅の出し方で、格好よくも野暮にもなります。
 
半衿は顔立ちときものの分割線になります。
色を変えることにより、さまざまな雰囲気を表現できますので、楽しみが増すことでしょう。
また、衿幅を意識することでとてもきれいな着姿になります。
ぜひ、お試しを。
 
モデル/今木敦子さん 神辺 真由美さん


ォーマルな付け下げ、
小紋の場合
衿がある場合
フォーマルシーンでは半衿は白、または白地に刺繍(ししゅう)がいいでしょう。オーソドックスな着付けと半衿の出し方になります。
きれいな着姿です。衿付けを肩に乗せる気持ちできものを羽織り、前にゆとりを持って衿を合わせることがきれいな着付けのポイントです。

 

 

伊達衿がある場合

衿のカーブが美しく、肩から胸、帯にかけてなだらかなラインが出ます。
ミセスのゴールデンラインです。

 
後ろ姿です。きものから半衿が出ない方がすっきりします。



カジュアルに楽しむ小紋・紬
フォーマルなシーンでは行き先や相手を意識したきものの格や着付けとなりますが、趣味の会やショッピング、食事などの外出では白い半衿以外にも色の半衿や小紋柄、かわいらしい刺繍(ししゅう)なども可能です。
 
半衿の持ち味を出すために少々多めに出してもいいのです。おしゃれを楽しんでください
 
「半衿を見せたい、出したい」思いが強くなってしまった例です。可愛らしさが半減してしまいます。
紬に色の半衿の場合、顔立ちに合わせましょう。色の半衿の場合、白の半衿よりも出す面積が大きくてもよいのです。