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花sakuブログ

令和 日本の染織の源流に触れる
2020年01月20日

 こんにちは。

少しずつ日が長くなってきていますね。
春に向かっているのだなーと思いながらも、まだまだ寒いっ。

 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて先日、60分行列してまいりましたー。

いやいや、ラーメンに並んだわけでも、スィーツに並んだわけでもありません。

上野の「東京国立博物館」への入場です。

お目当ては『特別公開 高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)』

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新天皇陛下の御即位に伴った儀式の一つ「即位礼正殿の儀」において、

天皇陛下が即位を公に宣明された際の特別な玉座 高御座と、

皇后さまのためにご用意された御帳台。

今回の儀式で実際に使われた本物を

一般公開してくださるという有難い計らい。

しかも、入場無料(他の展示を見たい場合は有料)、

カラーパンフレット付、

写真撮影も可(フラッシュ、三脚は不可)。

すごくないですか!?

 

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ガラス越しではありましたが、想像以上の大きさ、そして圧倒される本物の美しさ。

高御座と御帳台が二つ並び、その周りをぐるりと一周させていただけました。

   
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高御座の背面

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 御帳台の背面

テレビでは見られなかった後ろも横も拝見。

細部のみごとな美しさにやられてまいりましたーーー。絶句。

さらに、それだけではなく、

「威儀物(いぎもの。儀式の威儀を整えるために捧持する物)」と、

威儀の者たちの装束姿の人形まで展示されていました。


テレビで拝見したときは、

高御座を覆っていた外側が紫色、内側が緋色のとばりが印象的でしたが、

それ以外も随所に見られる染織品の数々。

魅入ってしまいました。


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東京国立博物館での公開は終了となりましたが、

次は京都御所にて、3月1日(日)〜21日(木・祝)に公開される予定です。

 

私たちが日頃、きものや帯、組紐などで目にする色、文様、モチーフ、

それらの源流の一つを感じることのできる貴重な機会です。

ぜひ、足をお運びください。

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そしてもう一つご紹介したいのが、

昨年 12月に出版された一冊。

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「麁服(あらたえ)と繪服(にぎたえ)

天皇即位の秘儀 践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)と二つの布」です。

天皇即位に伴う儀式の中で最も重要とされる宮中秘儀「践阼大嘗祭」のために

用意される、麻と絹の織物。

人目に触れることのないこの二つの布を、

貴重な写真と共に読み解いている一冊です。
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今回、出版記念講演会として、

著者である中谷比佐子さん(きもの文化研究家)と安間信裕さん(民俗学研究家)の

2名によるトークショーが開催されます。

詳細、お申し込みについては下記よりご覧いただけます。

 

 出版記念講演会 「麁服(あらたえ)と繪服(にぎたえ)」

日時:1月26日(日) 1回目/1012時、2回目/14時〜16

会場:東京文化会館 4階(上野)

参加費:5,000円(「麁服と繪服」書籍代(3960円)込)

【主催】NPO法人 神麻注連縄奉納有志の会

【共催】秋桜舎

 

いずれも
「日本」「きもの」

深く見つめ直すきっかけを与えてくれます。

めったにないこの機会、お出かけになってみてはいかがでしょうか。

 

 

タグ: 花Saku  天皇即位  大嘗祭  高御座  御帳台  あらたえ  にぎたえ  中谷比佐子  安間信裕  改元  令和  威儀物