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教えて安田先生 きもの塾

第80回(1)より美しくあでやかに振袖を着る
2014年12月20日

未婚女性の第一礼装、振袖。
華やかでとても美しいものです。
その振袖、ちょっとした着方の工夫や、しぐさの気遣いでさらに美しく優雅に見えます。
振袖の着姿をさらにランクアップさせるための一工夫をご紹介いたします。

モデル/近藤沙季さん、溝口 真亜子さん、神辺真帆さん 


ケース1 いかり肩さん 

  体型補正をきっちりと


若い方に多いいかり肩。帯をすると両肩の山と帯の上線で胸に長方形ができます。これでは肩を強調してしまいますから、できるだけ、肩を目立たせないようにしていきます。そのための工夫が胸の中心を高くし、肩をなだらかに見せること。また、後ろの抜きを大きくすることで、合わせがきれいに決まります。

 



 

ケース2 のっぽさん
帯幅と髪型に注意

上背があり、すらっとした体型の神辺真帆さん。大胆柄の振袖がお似合いです。といっても、きものの場合、身長の高さを目立たせたくないもの。そこで、帯幅を広めにとり、さらに高めに締めることで目の錯覚を誘います。

そのときに考えなくてはならないのが後ろ姿の帯ときものの衿、首の関係です。あまりにも帯が低い位置にあると間延びしてしまいます。また衿を抜きすぎると初々しさがなくなるので、気を付けて。若々しさは帯結びの上部にボリュームがあるほうがよいでしょう。



ケース3 譲られたきものを着る
衿を主役に
おばあさま、お母さまの思い出の振袖を着る方も多いと思います。親から子へ、そして孫へ。これこそきものの醍醐味です。といっても、親、子、孫でサイズが同じということはありません。が、ちょっとした工夫で多少のサイズ違いは克服できます。身丈が足りない場合は腰紐を下げ気味にして調節します。身幅、抱き幅が足りない場合は衿幅を出して調節します。